続アンテナゲイン問題 アンテナ方向を90度ずらした結果

スタック状に3基設置しているアンテナの方向を変えることで、アンテナ相互の結合が改善できるか試してみた。
事前:上から、RDP=45° 3エレトライバンダ―=0° 4エレHB9CV=0°
事後:上から、RDP=90°(270°) 3エレトライバンダ―=0° 4エレHB9CV=270°


①アンテナごとの単体ゲイン変化値(事前事後比較)

RDP
10.110MHz +0.77dB
14.050MHz ±0dB
14.200MHz +4.26dB
21.050MHz ±0dB
21.200MHz +1.70dB
28.050MHz -3.61dB
28.201MHz -1.85dB

3エレトライバンダ―
14.050MHz +1.30dB
14.200MHz +1.17dB
21.050MHz +3.23dB
21.200MHz +1.96dB
28.050MHz +4.23dB
28.201MHz +4.36dB

4エレHB9CV
18.070MHz -0.32dB
18.150MHz -0.37dB

考察
(1)RDPに関して言えば、改善した周波数もあれば、変化がなかった周波数も、逆に悪化した周波数もある。
影響を受けていた周波数と影響を受けていなかった周波数があるということか。
(2)7MHzは電離層反射の影響が大きく、受信電界が著しく変動して測定できなかった。
時間帯を選ぶ必要がある。
(3)3エレトライバンダ―は程度の差はあれ各周波数で改善が見られた。
(4)WARCの4エレHB9CVについては、18MHzで若干悪化した。24MHzは慌てていて測定を失念。データなし。大きく悪化していないことを期待。


②上記測定結果から、3エレトライバンダ―のゲイン(対ダイポール比)は下記の通りとなる。

14.050MHz 1.61dBd
14.200MHz 2.52dBd
21.050MHz 3.12dBd
21.200MHz 2.52dBd

28MHzのアンテナゲインは計算上は下記の通りとなるが、28MHzでは基準となるダイポール自体の特性が大きく悪化してしまったので、この値は参考にすらならない。(本来もっと低いはず。)
28.050MHz 6.99dBd*
28.201MHz 6.49dBd*

考察
(1)アンテナゲインにバンド内で極端な周波数特性が現れるのは、他のアンテナとの結合が大きい場合であることが判明した。
(2)スタックされている各アンテナの方向を変えて結合量を小さくすることにより、ゲインのバンド内周波数特性が平坦化されうる。
(3)14~28MHzの3エレトライバンダ―のアンテナゲインは、14MHzではダイポールより若干ましな程度で、21MHzでも3dBd程度ということが確認できた。
ただ、14MHzは基準に使用したダイポールのゲインも低いはずなので、標準DP比で言えばそれこそダイポール並みであろう。

ゲイン5dB(多分5dBi)のHexbeamの方が総合的にましかも。
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お疲れ様でした。
 しかし、「実績」では、トライバンダー等の八木系の方が良いと思い
ますね。

これでトライバンダーなど八木系でFPなんかが出来たら、また見直さない
といけませんね。

 ところで既製品のメーカーでもdbdとdbiで、これでもまだ地上高
から高く、周りに何もないとしか思えないところで測定したデータ
をカタログに出して売っているところもありますね。

 「カタログの値-2dbd」くらいで見ないといけないでしょうね。

ところで台風16号は、どのくらいへたってこちらに来ますかね。
 なにかもろ3エリア直撃の様相ですが。

ONXさん
これで他のアンテナとの影響が減って多少は飛びと耳が改善していると良いのですが、トラップ式ではないクワッドやSteppIRならもっと遥かに良い性能なのかと思うと嫌になってきます。

高いタワーに1基だけという理想的な設置環境でない限り、カタログ値を真に受けてはいけないということだけは明確になりました。

アンテナ間干渉が結構影響しているのがわかりました。 ナガラの7メガから28メガ(WARCバンド含めた)のスーパーマルチバンドヤギ一本であれば干渉は気にしなくていいのでカタログ性能が得られるかもしれませんね。

JA1KIHさん
確かにメーカーの説明書にはスタックでの設置をしないようにとしつこく記載されていますが、そうしないと設計目標の性能が引き出せないということなのですね。
安全サイドで過剰な注意書きをしているのではないということがわかりました。

測定お疲れ様でした。
確かに、普通の環境だと、1本のマストに何枚かの八木を積み重ねざるを得ないですね。
RDPだけさらに角度を振って、45度にしたらどうでしょう?他のアンテナのエレメントあるいはブームと、平行にならないようにする作戦なんですが。。。お試し済みなら忘れてください。

3エレトライバンダー、やはり 3エレトバンダー なんでしょうか・・・hi

jyeさん
RDPは今まで45度でやっていましたが、90度に変更して28MHz以外は改善しました。
RDPを28で使うこともないでしょうから、45度は即刻おやめになることをおすすめします。
3エレトライバンダーは3エレトライバンダーですね。
プロフィール

JL3LSF

Author:JL3LSF
1970年生まれ
1984年、大阪府堺市でJL3LSF開局
1991年、イリノイ州シャンペインの消防署でTechnician Plus取得 (N9PLT)
2011年、Amateur Extra取得 姫路で (NA1AA)
2014年、大阪府堺市南区にQSY 開局30周年
2017年、開局33周年
アンテナ
 (1)地上高16.5m 3 element Yagi (for 20, 15 and 10m)
 (2)地上高15m Mini-multiantenna HB18-24X4A (4 element HB9CV, for 17 and 12m)
 (3)Inverted L w/Loading Coil for 80m
 (4)地上高18m Rotatable Dipole (for 40 and 30m)
空中線電力 150Wぐらい
第一級アマチュア無線技士
職業 無線技術者(第一級陸上無線技術士) 選任されている無線局は438局(2016/9/16現在)
旧第一種伝送交換主任技術者
第三種電気主任技術者
専門は物理
以下省略

本業は6mのJCC/JCGハンティングで、昔は自宅からも山からもアクティブにQRV。
しかし仕事でン十kW級の無線を始めてからというもの、しばらくアマチュアを休業。
数年前から段階的にカムバックし、密集住宅街の狭い家から何を思ってか、3.5MHzから28MHzでDXを呼んではガッカリ。
移動運用で狙うDXにも限界が訪れ、2014年4月、遂にたまりかねて高台移転。
やっと普通の弱小局に格上げか???
2014年秋からは小さなタワーに給電してローバンドの運用を開始。
2015年5月からは50MHz用の自作5エレF9FTを使用開始。
2015年8月、F9FTを10MHz用釣竿ロータリーダイポールに交換。
2015年9月、釣竿ロータリーダイポールを7MHz/10MHzの2バンド用に変更。
2015年10月、ローバンド用アンテナをスローパーに変更。
2016年1月、Hexagonal Beamを3エレトライバンダーに交換。
2016年4月、スローパーを撤去して3.5MHz用のロングワイヤーを設置。
3.5MHzのアンテナは随時改修中。

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