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移動用 “688パドル”

移動用のパドルは以前はベンチャーBY-1を使用していたが、毎回収納箱からつまみ出すのが重くて億劫。
自宅で時々楽な姿勢で持つ程度の固定運用派にはこれは理解できないようで、JH5BJU/3局には首をかしげられる。
それに、変な部分を持ってしまったり落としたりして壊しそうな気がする。
(ベース部分以外に持つ部分はないが、箱から出す際にベース部分は持ちにくい。)

そこで運搬時や使用時に乱暴に扱っても壊れない軽量パドルを自作して使用している。
しかし1号機はよく考えずに試作したため、使用した瞬間接着剤の成分がガス化して、接点として使用しているマイクロスイッチの内部に入り込み、接点に付着して接触不良がひどい。
これを使用して慌ててコールすると、接触不良で符合がメチャクチャになる。

そこで、意を決して改良型の2号機を製作。
改良点は、瞬間接着剤を一切使用せずにエポキシ接着剤を使用したこと。それだけ。
購入した部品は4点で688円。
それ故“688パドル”と命名。
線材と接着剤は手持ちの物を使用した。

製作方法
写真の通りマイクロスイッチ2個を重ねて接着し、プラスチックケースに収納して接着。
取り付けたφ3.5mmステレオジャックと配線するだけ。
配線はご覧の通り、2個のマイクロスイッチの1番端子(コモン)同士を接続してジャックの3番端子にハンダ付け。
短点側マイクロスイッチの3番端子をジャックの1番端子に、長点側マイクロスイッチの3番端子をジャックの2番端子にハンダ付けする。

s-P1010946.jpg

製作上最大のポイントは、大きく動くマイクロスイッチのレバーの可動域を最小限に制限する方法だ。
その方法は、プラスチックケースからレバーを外部に出す窓のサイズを最適化して、窓のサイズによって物理的に可動域を制限する。
少しでも動かせばONとなり、ONとなれば即それ以上レバーが動かないように、適切な位置に適切なサイズの窓を丁寧にあける必要がある。

s-P1010942.jpg

s-P1010941.jpg

最後に、スイッチレバーにアクリル板や木材で作ったパドルレバーを接着すれば完成だが、ここでスイッチレバーに穴をあけてパドルレバーをビス留めしようとしてはいけない。
スイッチレバーの材質はステンレス鋼だが、ステンレスドリルもすぐにヘタるぐらい猛烈に硬い。
スイッチレバーにガチャ玉を挟んで、ガチャ玉の中にエポキシを充填すると丈夫なパドルレバーになった。
しかもこの先端側が厚くなる三角断面のレバーが意外に打ち易いという新発見。

s-P1020205corr.jpg

私のようにパドルをガチャガチャと激しく打つ人には意外に打ちやすいかと思うが、動いているのか動いていないのかわからないような接点間隔で打つ方には全く向かないと思う。
また、壊れる要素はパドルレバーの取付がまずいと取れるぐらいで、その他は壊れようがないため運搬時に丁寧に梱包する必要がない。

なお、このパドルは接点にマイクロスイッチを使用しているが、接着剤でケースにガッチリ固定するので、“どこでもパドルMINI”の構造とは異なる。
(2つのマイクロスイッチの穴に1本のビスを通して固定すると、“どこでもパドルMINI”の実用新案を侵害するので注意。)
欠点は、マイクロスイッチが不良になれば作り直す他ないこと。
それから、キーイング時の機械的騒音がかなり大きい。

最後に、出力のジャックがなぜ上面にあるか?
1号機は側面から出したのだが、移動運用ではしょっちゅう上下逆さまに置いてしまい、慌てて「JL...」とコールすると「BY...」と中国人化してしまう。


使用材料
 ケース
  タカチ電機工業 SW-65S ¥147

 マイクロスイッチ
  V型でレバー長が31mmのもの ¥218×2個

 φ3.5ステレオジャック(パネル用)
  マルシン MJ-074N ¥105

 線材
  手持ちのもの 少々

 エポキシ接着剤
  ハイスピードエポ(1分硬化開始)(¥298)

 アクリル板などのレバー材料
  少々

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jf3rde

こんばんは。
おー名前が決まりましたか。688パドル。ええ名前ですなー。
しかも人間工学的に打ちやすいときたら言うことありませんわ。

RDEさん、ご試用ありがとうございましたhihi。
プロフィール

JL3LSF

Author:JL3LSF
1970年生まれ
1984年、大阪府堺市でJL3LSF開局
1991年、イリノイ州シャンペインの消防署でTechnician Plus取得 (N9PLT)
2011年、Amateur Extra取得 姫路で (NA1AA)
2014年、大阪府堺市南区にQSY
2019年、開局35周年

アンテナ
 (1)地上高15m 3 element Yagi (for 20, 17, 15, 12 and 10m)
 (2)地上高17.5m Rotatable Dipole (for 40 and 30m)
 (3)地上高16m 7 element Yagi (for 6m)

空中線電力 150Wぐらい

第一級アマチュア無線技士
職業 無線技術者(第一級陸上無線技術士 = 昔で言うところの一技) 選任されている無線局は440局(2019/05/01現在)
旧第一種伝送交換主任技術者
第三種電気主任技術者
高等学校教諭一種免許(工業)
フルハーネス型墜落制止用器具特別教育受講済
専門は物理
以下省略

本業は6mのJCC/JCGハンティングで、昔は自宅からも山からもアクティブにQRV。
しかし仕事でン十kW級の無線を始めてからというもの、しばらくアマチュアを休業。
数年前から段階的にカムバックし、密集住宅街の狭い家から何を思ってか、3.5MHzから28MHzでDXを呼んではガッカリ。
移動運用で狙うDXにも限界が訪れ、2014年4月、遂にたまりかねて高台移転。
やっと普通の弱小局に格上げか???

*2014年4月24日、6バンドHexagonal Beam設置。

*2014年秋からは小さなタワーに給電してローバンドの運用を開始。

*2015年1月29日、18MHz/24MHz用4エレHB9CVを追加。

*2015年5月からは50MHz用の自作5エレF9FTを使用開始。

*2015年8月、F9FTを10MHz用釣竿ロータリーダイポールに交換。

*2015年9月、釣竿ロータリーダイポールを7MHz/10MHzの2バンド用に変更。

*2015年10月、ローバンド用アンテナをスローパーに変更。

*2016年1月、Hexagonal Beamを3エレトライバンダーに交換。

*2016年4月、スローパーを撤去して3.5MHz用のロングワイヤーを設置。

*2018年6月1日、ローバンド用のリモート局の免許を受ける。給電点海抜高655mのハーフスローパー。恐らく大阪で一番高い。ただし100W。

*2018年9月、台風21号により被災。マストパイプが曲がり、数を減らす目的で3エレトライバンダーとWARCの4エレHB9CVを統合して改造!

*2018年11月6日、リモート局のローバンド用アンテナをハーフスローパーから傾斜型に変更(160m・80m)。給電点海抜高638.5m。スカイツリーよりは高い。

*2019年1月8日、リモート局の160m用エレメントを短縮型からフルサイズ(折り曲げ)に変更。

*2019年5月6日、50MHzの6エレ八木を再設置。

*2019年7月20日、50MHzのアンテナを6エレからブーム長8.7mの7エレに交換。

今思うと、やっぱりHexagonal Beamがいちばん良いような...

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